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可視総合光線 5つの特徴
可視総合光線では光の波長ごとにそれぞれ違った作用を持っています。それに着目して、可視総合光線療法の特長を大ぐくりにまとめて示します。
※特定の医療器等の効果を示すものではありません
- 1. 光化学作用 -
光化学作用とは青〜紫外領域の波長を持つ光を照射したとき、生体内の化学物質が別の化学物質に変換される作用をいいます。その代表的な例としてはビタミンDの生成が挙げられます。
ビタミンDの生成
皮膚に存在する7-デヒドロコレステロールは紫外線を受けるとビタミンDに変換されます。ビタミンDは腸からのカルシウムの吸収・代謝に基づく細胞機能の恒常性を維持するために重要な働きをしています。ビタミンDは経口摂取も可能ですが、光照射によって生成したビタミンDのほうが体内滞留時間が長く、効果の持続性も強いことが知られています。ビタミンD生成および関連するカルシウム代謝に関連して以下の効果が期待されます。
・骨軟化症、骨粗しょう症、変形性関節症の治療と予防
・アトピー性皮膚炎、花粉症の治療と予防
・動脈硬化、糖尿病などの生活習慣病の治療と予防
・くる病の治療と予防
・角化細胞の増殖抑制(尋常性感染、魚の目、たこ)の治療と予防
・インスリンの分泌調節(高血糖、糖尿病)の治療と予防
・免疫調節効果による種々の免疫異常性疾患の治療と予防
・副腎皮質ホルモンの分泌促進効果による筋力・運動機能の向上。虚弱体質の改善
・発がん抑制作用(がん、腫瘍)
その他の効果
皮膚に存在するヒスチジンは紫外線を受けるとヒスタミンやヒスタミン様物質に変換されます。ヒスタミンには胃液や消化液の分泌調節効果、末梢血管の拡張作用(血圧上昇の抑制)があります。また、血中に増加した油性ビリルビンは青色領域の光を受けると水溶性に変換されます。これは新生児の重症黄疸の治療にも適用されています。- 2. 殺菌作用 -
紫外線はエネルギーの高い光でありそれ自体が殺菌作用を有していますが、白血球を活性化(遊走能、食菌能の強化)する働きがあり感染防御機能を増進する効果があります。
殺菌作用に関連して以下のような効果が期待されます。
・風邪、気管支炎などの感染症の治療と予防
・外傷、手術創、やけどなど創傷部の治療
・アトピー性皮膚炎などの皮膚病における細菌の二次感染の予防
・扁桃炎、中耳炎などの感染の治療と予防
・ニキビの感染予防
・痔核、痔ろうの細菌感染の予防
- 3. 生体リズムの調整 -
可視光線は眼から網膜を経て、その刺激は脳の中心付近にある松果体に作用し、メラトニン(松果体ホルモン)の分泌を調節します。メラトニンは脳下垂体に作用し、生体リズム、からだの成熟、性腺の周期的活動、高血圧、免疫機能、抗酸化作用など多くの機能に関与します。
メラトニン分泌の改善に伴い以下のような効果が期待されます。
・時差ボケ、不眠症、季節性うつ病、痴呆症などの治療と予防
・メラトニンの降圧作用による高血圧の抑制
・メラトニンの脂質低下作用による心臓病の治療と予防
- 4. 温熱作用 -
生体への浸透力の大きな長波長の可視線(赤色光線)と近赤外線は光線照射箇所の血流を増加させ患部の血行を改善します。
温熱作用により以下のような効果が期待されます。
・末梢神経の拡張による冷え性、ひび、あかぎれ、しもやけ、脱疽などの治療と予防
・冠状動脈の血行改善による心臓病の治療と予防
・末梢神経の拡張、心臓機能強化による高血圧症、低血圧症の治療と予防
・消化管の働きや消化機能の改善
・血行改善に伴う鎮痛作用(プロスタグランジンなどの痛み原因物質の除去作用)
・血行改善に伴う消炎作用
- 5. 副作用のない治療法 -
可視総合光線療法は適正な処置を行っている限り副作用がありません。したがって、安心して他の治療法と併用できます。